VMDで魅力的なお店に
〜ディスプレイ・売り場づくりのコツ〜

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VMDとは?店舗ディスプレイのご提案・売り場づくりのコツ

今、なぜVMDディスプレイが重要なのか?

最近の小売業の傾向として、皆様ご存知の通り、オンラインショップの勢力が拡大し、店舗まで足を運んでくれるお客さまが少なくなっています。なぜならスマートフォンから簡単にオーダーでき、次の日には商品が自宅に届く便利な時代になったからです。お客さまに店舗へご来店頂くには、店舗自体が魅力的にならないと、ますます売り場にご来店するお客さまが減少していきます。客足の減少をくい止める工夫は、VMDディスプレイを魅力的に作ることから始まります。

まず、VMDの本当の意味をご存知でしょうか?
VMDとは「ビジュアルマーチャンダイジング」を略した語であることはよく知られていますが、商品政策をもって売り場を作るという意味があります。 商品仕入れを計画し、それに合わせて売り場を作り、お客さまの視覚に訴え、楽しく、買いやすい売り場を作り、売上げを上げるということがVMDディスプレイの最大の目的です。
VMDを満足のいくよう完成させることが、お客さまのご来店頻度をアップさせる手法なのです。

店舗ディスプレイの考え方/売り場づくりのコツ

VMDディスプレイについてご理解いただけたら、次に店舗ディスプレイのコツを考えてみましょう。

シーズン性を取り入れるなら、このキーワードがおすすめ!

1年には「春夏秋冬」と4シーズン。ファッションでは9シーズンに細かく区分することができます。シーズンの区分をすると店舗ディスプレイのキーワードが見えてきます。
季節性を充分に店舗ディスプレイに反映させると買い替え需要や購買意欲が増してくるのです。

出典:月刊「ファッション販売」

ホワイトクリスマス
全体を白で統一し、棚什器をクリスマスツリーに見立てる。
白のシフォン生地を巻き、ふんわりとしたクリスマスの世界を作る。
梅春 11/20〜1/7 ブラックフライデー、クリスマス、イルミネーション、お歳暮、お正月、門松、福袋、冬セール、雪
1/8〜3/17 春色訴求、入学&卒業、成人式、バレンタインデー、ひな祭り、花粉、イースター、お花見(梅&桜)
初夏 3/9〜4/14 ゴールデンウイーク、バーベキュー、UVケア、Tシャツ、植物、ガーデ二ング、花
4/15〜5/12 母の日、ピクニック、ハイキング、レジャー、こいのぼり、自転車
盛夏 5/13〜6/9 リゾート(水着、ワンピース)、貝、魚、パラソル、パームツリー、ハイビスカス、ひまわり
晩夏 6/10〜7/7 父の日、梅雨対策(傘、レインブーツ、てるてる坊主)、夏セール、七夕、秋色訴求
初秋 7/8〜8/11 山&海フェス、ナイトプール、浴衣、お中元、エスニック&リゾート
8/12〜9/22 帰省、秋祭り、花火、お月見、日本の和、シルバーウイーク、バーベキュー、旅行、トレンド訴求
9/23〜11/17 秋のスポーツ、敬老の日、街フェス、紅葉、枯葉、温泉、ハロウィーン、かぼちゃ、ニット、重衣料

日時は一般的な日を記入しています。立ち上がる年度、月度、曜日に合わせて変更してください。

上記のキーワードを基に、売り場にシーズン性をプラスさせると成功間違いなし。取り入れるシーズンに合わせて魅力的な売り場を作りましょう。
アパレルは通常1カ月早めに対応しますが、 ストア・エキスプレスでもシーズン毎の装飾品を品揃えしています。ぜひ、活用して売り場にシーズン性を演出してください。

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カラーを絞り込んだ店舗ディスプレイのコツ

カラーストーリーを決め、色を絞り込んだVMDディスプレイは、見た目も良く、お客さまに簡単に売り場のメッセージが伝わるコツです。まず、トレンドカラーの情報を取ります。例えば、2018年の秋冬はボルドーやパープルなどのラズベリー系がトレンドです。黒にボルドーを合わせたディスプレーがお客さまの目を引くはずです。梅春にはパステル系など、昔から変わらないシーズンのカラーストーリーを勉強すれば、売り場が見違えます。最初、分からなかったらモノトーンで売り場を作れば間違いないはずです。

素材を取り入れた店舗ディスプレイのコツ

素材もシーズン性があります。春夏秋冬の4シーズンに対して代表的な素材区分を明記しました。

春: 裏毛、ミニ裏毛、サーマル、デニム、ダンガリー、チノ、シフォン
夏: 天竺、スムース、麻(リネン&ラミー)、楊柳、ボイル
秋: レザー、コーデュロイ、裏毛、フリース、リブニット、ネル、シフォン
冬: ウール(モッサ、シャギー、ツイード、メルトン)、ムートン、モヘア、ボア、ファー

例えば、冬には「モコモコ素材」だけで売り場を作れば、暖かいイメージに演出できる。夏は、麻素材だけで売り場をつくれば素敵な売り場を提案できます。

柄を取り入れた店舗ディスプレイのコツ

柄を取り入れることによって店舗の品格が上がります。シーズンに合わせて無地と柄をプラスしてディスプレイします。

春: 花柄(小花、中花)、ボーダー、ストライプ、ギンガムチェック
夏: 水玉、マルチボーダー、マドラスチェック、トロピカル柄、ヤシ柄、サーフ柄
秋: タータンチェック、グレンチェック、アーガイル、千鳥、花柄、ボーダー、カモフラージュ、レオパード
冬: 花柄、ツイードチェック、ウールチェック、ケーブル柄、雪柄&トナカイ柄

例えば、秋にはチェックをメインに商品構成すれば、秋のトレンド感が演出できます。タータンチェックとレザーを合わせたコーディネートは2018年のトレンドスタイルの訴求ができます。

オケージョンに合わせた店舗ディスプレイのコツ 〜「コト」の訴求〜

オケージョンとは、時と場所、場合という意味で、どんな場所で何をするのかという意味なのです。簡単に言えば冠婚葬祭が一般的なのですが、最近はカジュアルでも幅広く使われる言葉です。
「この服何処に着て行くの?」と思ってしまう、着て行く場所が分からない服が沢山あり、だから買わない人が増えているのです。

例えば、グランピングに着て行く場合は、動きやすくて、汚れにくい服が基本で、花柄のフワフワドレスで行く人は少ないはずです。ダウンジャケット、ジーンズにニットなど、何処に行き、何をするか分かる服と、自然を感じるグランピングのイメージを売り場に作れば、『あ!この服はキャンプに行く時に着る服』とお客さまに明確に伝わるはずです。

出典:月刊「ファッション販売」

グランピング
テーブル什器に、グランピングに行く時のファッションを訴求。
ランタンやダッチオーブンを置く。

雑貨を取り入れた店舗ディスプレイのコツ

アパレルだけでは売れない時代になり、『服+ファッション雑貨』『服+インテリア小物』『服+テーブルウエア』などライフスタイルを演出する売り場が人気です。キャンプを例にとると、売り場にランタン、ダッチオーブンなどを使うだけでイメージが伝わります。

出典:月刊「ファッション販売」

ニット
ライフスタイルが見える雑貨を取り入れたディスプレイ。
シャベルや植木で世界観を広げます。

主力アイテムをメインとした店舗ディスプレイのコツ

シーズンに何を売りたいかお客様に伝える手段として、メインアイテムを設定し、売り場を作ることができます。ボトムスやニットなど、お洒落な売り場が設定できます。

出典:月刊「ファッション販売」

ボトムス
ボトムスを主軸に作った店舗ディスプレイです。
天井からチェーンを吊るしてアイテムをハンギングします。

自店に合ったトレンドアイテムの見せ方

トレンドアイテムは、コレクション分析を自店なりにし、その中からトレンドテーマを決定します。但し、トレンドは『当たるも八卦、当たらぬも八卦』なので、売れる商品をまず設定してからトレンドテーマを決定することが必要です。
例えば、ミニスカートが自店では動きが良ければ『90年代コンパクト』をテーマに設定し、ミニスカートを主力アイテムにすれば売り上げが確実に稼げるはずです。

什器の選び方と考え方

什器の選び方は、機能性や安全性を配慮しながら選ぶことが大切です。気にいらないからといってすぐに変更できません。まず自店のアパレルのテイストに合わせて、什器を選ぶことから始めます。ナチュラルテイストならウッド、モダンでクールなテイストならブラックのスチールを選ぶなど自店のテイストにマッチする什器を選びます。重要なのは、店舗ディスプレイの流行。いかに売り場に高低差を作れるかが課題です。低い、高い、小さい、大きいなど凹凸感を演出できるボックス卓上ディスプレイなどを使い高低差を付け、変化に富んだ売り場ディスプレイを作ることを心がけましょう。

什器を選ぶ基本的な5つのポイント

  1. 自店の店とテイストがあっているか?
  2. 自由自在に形が変えられるか?
    フェイスアウトハンギング、スリーブアウトハンギング、棚什器にも変えられるなど。
  3. 簡単に組み立てられる。簡単に小さくできる。簡単に移動できるか。
  4. 安全性や重さに耐えられるか。
  5. 長い期間、どんなシーンにも対応できるか?

などがあげられます。
什器選びは最初が肝心。充分に考慮し、使いやすい什器を選びましょう。

ストア・エキスプレスでも、
テイスト別のシリーズ什器など店舗什器多数取り揃えています。

ぜひご活用ください!
  • 店舗什器特集(システム什器/シリーズ什器)
  • 店舗什器

以上、VMDディスプレイとは、計画を持って売り場を作ることが基本であり、そのお店の集客性が左右されるはずです。

『またこのお店に来たい』『この店は楽しい』といった満足感をお客さまに与えることができ、より多くのお客さまにお店へ足を運んでもらえる店づくりを、ぜひ目指しましょう。

売れるファッション企画 ココベイ株式会社代表取締役
ファッションプロデューサー 中島 ゆう子

プロフィール
平成3年3月にココベイ株式会社を設立。
ストリートから発生するマーケティングを主体に、アパレルや小売店に対して販売戦略を組み立て、より売れる店作りやVMD、商品企画を指導する。ターゲットは、レディス、メンズ、子供、ベビー、ファッション雑貨。新しい流行を体感し、数値が取れる調査を実施。「今、新しいこと」「今、売れるもの」「もう、売れないもの」の提案力には定評がある。
最近は、杉野服飾大学(服飾表現学科准教授VMD担当)、ドレスメーカー学院、渋谷ファッション&アート専門学校、横浜Fカレッジ、IFI(ファッション産業人材育成機構)で教鞭をとる。
主な著書は、商業界から「VMDの教科書」、繊研新聞社から「VMD MEGA BIBLE」、「売れるファッションの見つけ方、つくり方」を出版し話題となる。

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