什器とは? 店舗における選び方や購入とレンタルのメリット・デメリットを解説

店舗やオフィス移転などに関わると、「什器」という言葉を一度は見聞きすることがあるはずです。 店舗づくりにおいては重要な役割を持つ什器ですが、日常生活では使用することが少ない言葉なので、 什器の意味や読み方はあまり知られていないかもしれません。 具体的に什器とは、どのようなものなのでしょうか。

ここでは、什器の概要や具体例、店舗における什器の選び方、 購入とレンタルのメリット・デメリットなどをご紹介します。

【目次】

■什器とは

什器は「じゅうき」と読み、辞書的には「日常的に使用する家具や道具、食器」といった意味を持つ言葉ですが、 一般的には店舗やオフィスなどで使用する道具や備品に対して使われます。 店舗で使用する什器は「店舗什器」や「店舗家具」、 オフィス使用のものは「オフィス什器」や「オフィス家具」と呼ばれることもあります。

店舗什器の具体例としては、商品陳列棚やショーケースなどが挙げられ、 商品を提供・展示する際に使われる器材全般と考えると、わかりやすいのではないでしょうか。

また、什器と似ている言葉に「備品」があります。 備品は一般的に、会社などで業務に必要なものとして備え付けられているアイテムのことです。 テーブルやキャビネットなどが備品と呼ばれ、紙やペン、朱肉といった消耗品を指して使う場合もあります。

■什器の具体例

家具や道具といった意味を持つ什器は、使用される業界やシーンによって、 どのようなアイテムを指しているのかが異なります。具体的にどのようなものが什器と呼ばれるのでしょうか。 小売店・飲食店・オフィスの3つのシーン別に、什器の具体例をいくつかご紹介します

・小売店

雑貨店やアパレル関係、スーパーなどの小売店では、多くの什器が活用されています。 店舗や商材によって違いはありますが、代表的な什器としては以下のようなものがあります。

【小売店で使われる什器の具体例】

  • ・ハンガーラック
  • ・マネキン
  • ・ショーケース
  • ・ミラー
  • ・試着室(フィッティングルーム)
  • ・平台
  • ・商品陳列棚
  • ・包装台
  • ・レジ台
  • ・ワゴン など

小売店で使用する什器は「店舗什器」や「店舗家具」とも呼ばれます。
商品を陳列する棚や台は、商品の宣伝に利用する販促什器や売り場の真ん中に置くアイランド什器、 店先に置く店頭什器、壁面に置く壁面什器、惣菜什器やアパレル什器といった種類があります。 設置目的や場所、陳列する商品などに応じて細かく名称を使い分けているのが特徴です。

・飲食店

一般的な飲食店における什器の例としては、次のようなものがあります。

【飲食店で使われる什器の具体例】

  • ・食器棚
  • ・テーブル
  • ・椅子
  • ・食品サンプル陳列棚
  • ・冷蔵ケース
  • ・メニュー台 など

飲食店の店内に備え付けるもの全般が什器に当たるため、使用する食材や提供する料理によって必要なものは異なります。 例えば、鮮魚を取り扱う店舗の場合は水槽が、パンやピザを店舗で焼く場合はオーブンや窯などが必要になるでしょう。

・オフィス

オフィス用の什器は、オフィス什器またはオフィス家具と表現されることもあります。主なオフィス什器としては、以下のようなものが挙げられます。

【オフィスで使われる什器の具体例】

  • ・デスク
  • ・パーテーション(間仕切り)
  • ・書棚(書類棚)
  • ・金庫
  • ・キャビネット
  • ・商談ブース
  • ・受付カウンター など

■店舗で使用する什器を選ぶ際のポイント

上記のように、雑貨店やアパレル店ではたくさんの店舗什器が使用されています。 店舗什器にはデザインやサイズなどの異なるものが多くあるので、 使用する目的を考えて選ぶことが大切です。 具体的に、どのような観点から什器を確認すれば良いのかをご紹介します。

・商品を魅力的に見せられるか

店舗什器は、陳列した商品を魅力的に見せるためのアイテムです。 什器を選ぶ際はデザイン性も重要ですが、展示や陳列する商品を引き立たせることが一番の目的で、 什器が商品より目立ってしまっては意味がありません。

また高級感を演出したい、安いことを顧客に印象付けたいなど、 店舗のコンセプトや販売する商品に応じて、使用する什器のデザインや陳列方法も異なります。 店舗や販売する商品のコンセプトを踏まえたうえで、商品をより魅力的に見せられる什器を使用することが大切です。

・安全に使用できるか

什器には、商品を魅力的に陳列できるかどうかだけでなく、安全に使用できることも求められます。 美しく商品を陳列できたとしても、什器が壊れたり倒れたり、 商品が落ちたりするようなものだと、近くにいた人が怪我をしてしまう恐れがあります。

商品の重さに耐えられるだけの耐荷重を備えているか、 什器の転倒防止や商品が落ちるのを防ぐストッパーのような機能が搭載されているかなどを確認することも欠かせません。

また、従業員の視点から見た際に、使いやすい什器かどうかも選ぶ際のポイントです。 店舗によっては季節やセールによって販売する商品が変わる度に、店舗内のレイアウトを変更することも考えられます。

そのような際に、キャスターが付いていて簡単に動かせるタイプの什器なら、 レイアウトを変更しやすくなり便利です。レイアウト変更にかかる時間を短縮できるだけでなく、 作業中の事故の危険性も減らせます。

ブランドものや宝石などの高級な商品を取り扱う場合は鍵を取り付けることができるなど、 防犯対策も必要です。使用するシーンで必要な機能が備わっていて、 安全に使用できるかどうかも確認して什器を選ぶようにしましょう。

■什器は購入とレンタルどちらが良い?

什器は購入するだけでなく、企業からレンタルして使用することもできます。 どちらの方が良いのかは使用するシーンによって異なるので、 購入とレンタルのメリットとデメリットを把握しておく必要があります。

購入する場合は、什器代が初期費用としてかかるものの 、店舗に合わせたデザインや質、機能性にこだわって選べるのがメリットです。 また、大切に扱えば長期間使用でき、企業の資産として計上することもできます。 店舗のコンセプトに適した良質な什器を使えば、顧客からの印象を高めることにつながるでしょう。

一方でレンタルやリース契約だと、購入するよりも導入費用が安く済みます。 什器の設置やメンテナンス・廃棄などは業者が行うことが多いため、運用の手間もかかりません。

ただし、レンタルできる商品は限られていることも多く、 求めているデザインの什器がレンタルできない場合も考えられます。 リース契約の場合は契約期間が定められていて、途中で解約できないことも多いです。

契約期間中は利用料を支払い続ける必要があるので、 使用する期間によっては購入した方が結果として費用が抑えられます。

同じ什器を長期間利用したり、幅広い選択肢の中から什器を選んだりしたい場合は、 什器を購入して使用するのがおすすめです。

■什器を上手に選んで美しい店舗づくりに役立てよう

商品の陳列などに使用する店舗什器は、店舗の内装や商品の見栄えを左右する重要なアイテムのひとつです。 店舗のコンセプトに適したデザインの什器を選ぶようにすれば、 店舗の快適さや売上の向上につながる可能性もあります。

また、動かしやすかったり防犯面で配慮されたりしている什器を活用すれば、店舗の運用面でもメリットがあるでしょう。

店舗づくりや移転を行う際は、什器選びにもこだわってみてはいかがでしょうか。