【目次】
■定形郵便と定形外郵便の違い

封筒のサイズは、大きく「定形」と「定形外」の2つに分けることができます。郵便物が定形か定形外かどうかは、郵便物の重量やサイズから決められます。定形郵便物となる封筒のサイズは、以下の通りです。
定形郵便のサイズ

長さ(縦):14~23.5cm
幅(横):9~12cm
厚さ:最大1cm
重量:50g以内
上記以外のサイズや重さの郵便物は、すべて定形外郵便物となります。また、定形外郵便物は、重量1kg以内だと「規格内」、重量1kg以上4kg以内だと「規格外」となり、それぞれ幅や厚さといったサイズが定められています。
定形外郵便物のサイズ

・規格内(重量1kg以内)/長さ:14~34cm、幅:9~25cm、厚さ:最大3cm
・規格外(重量1~4kg以内)/長さ、幅、厚さの合計が90cm以内かつ、長さ60cm以内
また、勘違いしがちですが、封筒のサイズが定形郵便の最小サイズよりも小さい場合、定形外郵便として扱われます。封筒を使った郵送を行う際は注意が必要です。
■種類ごとの封筒のサイズ

封筒の寸法規格は、JIS(日本工業規格)によって定められていて、形状から長形(なががた)、角形(かくがた)、洋形(ようがた)の3つに大別できます。それぞれ適した用途が異なるので、サイズや使い方を覚えておくと便利です。
種類ごとの封筒の特徴と、一般的なサイズの一覧をご紹介します。
・長形

書類などを縦長に封入できる封筒が長形です。縦書きの書類などと相性が良く、和封筒と呼ばれる場合もあります。また、定型で送れるサイズが多いため、使用頻度が高いのも特徴です。
【長形のサイズや用途】

中でも、A4用紙を三つ折りで入れられる長形3号(ながさん)や、B5用紙を三つ折りで入れられる長形4号(ながよん)は、ビジネスシーンでもよく使われています。
・角形

長形封筒に比べて横幅が広い形をした封筒が角形です。A4やA5といったサイズの用紙を折りたたまずに封入できます。サイズが大きく便利な一方で、多くのサイズが定形外郵便扱いになる点に注意が必要です。
【角形のサイズや用途】

A4サイズの書類を折ることなく入れられる角形2号(かくに)は、履歴書や契約書などの書類、折り曲げるのが難しいパンフレットなどを入れる際に便利です。また、大切な書類を保管する入れ物として活用できるなど、さまざまなシーンで使われています。
・洋形

封筒の空き口が長辺についていて、中身を横長にして封入するタイプの封筒です。二つ折りした紙の両端をノリで貼り合わせる「カマス貼り」タイプと、フタ部分が三角形になっている「ダイヤモンド貼り(ダイヤ貼り)」の2種類に大きく分けられます。メッセージカードや便箋などを封入する際に使われることが多いタイプです。
また、ほとんどのサイズが定形郵便で送ることができます。
【洋形のサイズや用途】

上記以外にも、洋形長3号(120×235)や洋形長4号(90×205)、洋形特1号(138×198)などの種類があります。洋形特1号のみ定形外なので、使用する際は注意が必要です。
■用途に適した封筒サイズの選び方

封筒のサイズは、郵便料金や中身の入れ方などに関わる大切な要素です。用途に応じて、最適なサイズの封筒を選ぶようにしましょう。
例えば、ビジネスシーンでは、A4サイズの用紙を三つ折りで入れられる長形3号が最も使用頻度が高いです。折り曲げたくない大事な書類やカタログ、パンフレットなどを発送したい場合は、大きめの角形封筒を選ぶ必要があるでしょう。
逆に、案内状や挨拶状、メッセージカード、DM(ダイレクトメール)を送る目的なら、洋形封筒などの小さめの封筒が最適です。
また、受け取り手のことを考えて封筒サイズを選ぶことも重要です。招待状のように封筒に入れたまま持ち歩くことが考えられるのなら、持ち運びやすいサイズの封筒を選ぶ必要があります。逆に、何回も折りたたまれた書類が小さな封筒に入っていたら、受け取り手は良い気分はしないはずです。
内容物のサイズや容量、折りたたんで封入して問題ないかに加えて、受け取った相手がどう感じるかも踏まえれば、用途に適した封筒を選びやすくなるでしょう。
■封筒を郵送する際の注意点

封筒を郵送する際は、定形・定形外にかかわらず、サイズそのものではなく重量で最終的な切手代(郵便料金)が決まる点に注意が必要です。原則として、重量が重たいほど価格が高く、軽ければ安くなります。例えば、同じサイズの封筒を使ったとしても、書類を1枚入れただけの郵便物と、重量のあるカタログを封入した郵便物の場合、カタログの入っている郵便物の方が料金は高いです。
定形郵便の場合、重量50gまでで110円分の切手が必要になります。定形外郵便は規格内か規格外によって料金が異なるため、以下の一覧を参照してみてください。
【定形外郵便の料金】
ただし、大量の郵便物や荷物を一度に送る場合は、郵便料金が割り引かれることがあります。
※上記の価格は2024年10月1日時点での価格です。価格改定などが行われている可能性があるので、最新の料金は郵便局で確認をお願いいたします。