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クリスマスとは? クリスマスの由来や起源などを知ろう

12月が近づくにつれて、クリスマス用の華やかなイルミネーションやクリスマスツリーなどを飾り付ける家庭やお店が多くなってきます。世界的なイベントとなっているクリスマスですが、なぜここまで世界中でお祝いされているかをご存知でしょうか。

ここでは、クリスマスをより楽しむために知っておきたいクリスマスの起源や、12月25日がクリスマスになった理由、クリスマスに込められた意味などをご紹介します。

【目次】

■クリスマスとは?

クリスマスは12月25日に行われる世界的なイベントです。英語で「Christmas」または「Xmas」と記載します。Christmas、Xmasともに「Christ(キリスト)のMass(ミサ・典礼)」が由来で、「イエス・キリストの降誕祭」に当たります。

XmasのXはギリシャ文字の「Χ(chi・カイ)」で、キリストのことを表すギリシャ語「ΧΡΙΣΤΟΣ(クリストス)」の頭文字です。意味はChristmasと同じですが、Xmas表記を快く思わない方もいるため、近年は使用されないことが多くなっています。

しかし、新約聖書(福音書)では、イエス・キリストの生誕については「ユダヤの町ベツレヘムの馬小屋で降誕した」と記載されているだけで、具体的にいつ生まれたのかは示されていません。
これは、古代キリスト教ではキリストが誕生した日よりも「十字架にかけられたキリストが復活した日」が重要視されていたためです。そのため、現在でもクリスマスは「キリストの誕生日」ではなく、「キリストの生誕をお祝いする日(降誕祭)」という位置づけになっています。

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■クリスマスが12月25日になった理由

クリスマスがいつ頃から行われているのかは正確にわかっていませんが、一説よると2~4世紀頃から始まったといわれています。

当時のヨーロッパを支配していたローマ帝国では、キリスト教はあまり定着しておらず、「ミトラス教(ミトラ教)」という太陽神を信仰する宗教が広く信じられていました。
ミトラス教では、年間で最も昼間が短くなる冬至を境に太陽の力が強まっていくことを祝い、「光の祭り」という行事が行われていました。この光の祭りが行われていたのが12月25日です。

そこで教会は、聖書に救主を光(太陽)とする記述があることなどを理由に、太陽の復活はキリストの復活であるとして、12月25日をキリストの降誕祭に制定。
さらに、ローマ帝国の土着のお祭りやゲルマン民族のお祭りなど、さまざまな土着信仰の形式を吸収しながら、現在まで続くクリスマスが形作られていったとされています。

■クリスマスの伝統と込められた意味

クリスマスの際は、クリスマスツリーやリースを飾ったり、サンタクロースにプレゼントをお願いしたりすることも一般的です。それぞれに起源や意味があるので、知っておくとよりクリスマスを楽しめるようになるでしょう。
ここでは、クリスマスの代表的なイベントや飾り付けの起源や意味についてご紹介します。

・クリスマスツリーの意味

クリスマスツリーには、モミの木などの常緑樹が使用されます。これは古くから常緑樹が「永遠の象徴」とされるためです。
ツリーを飾るようになった背景には、古代ゲルマン民族の土着信仰に関わりがあります。古代ゲルマン民族は、寒さに強い樫の木を永遠の象徴として崇拝していました。
そこでキリスト教の宣教師が、彼らを改宗させようと樫の木を切り倒したところ、すぐ側からモミの木が生えてきました。そこから、モミの木をクリスマスツリーとして使う習慣が定着したとされています。
また、クリスマスツリーは旧約聖書に登場する「知恵の樹」を表しているという説もあります。

クリスマスツリーに飾る星型やリンゴのような丸いボールといったオーナメントにも、それぞれ意味が込められています。例えば、クリスマスツリーの頂点に飾られる星型のオーナメントは、イエス・キリストの降誕を知らせた「ベツレヘムの星」を、丸いボールはアダムとイブが食べる「禁断の果実」を表現しています。

他にも、松ぼっくりは聖母マリアを助けたモミの木(マツ科)を、ベルはキリスト誕生を知らせる鐘、杖型の飾りは人々を幸福へ導く羊飼いの持つ杖、といった意味が込められているそうです。

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・クリスマスリースの意味

クリスマスに飾るリースにも、常緑植物であるヒイラギなどを使用します。常緑の植物は農作物の繁栄を、ヒイラギには魔除けの意味が込められているそうです。また、輪になって途切れることがない形状から、永遠を願う意味もあります。
クリスマスにリースが飾られるようになった理由ははっきりとしていませんが、リースに使われるヒイラギが十字架に掛けられたキリストのいばらの冠(荊冠)を表しているという説もあります。

日本ではクリスマスが終わるとすぐに撤収してしまうことが多いリースですが、キリスト教圏の国では、新年の幸福を願って年明けまで飾り続けるのが一般的です。

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・サンタクロースとクリスマスプレゼントの起源

クリスマスに子どもにプレゼントを持ってくる「サンタクロース」も、キリスト教が大きく関係しています。サンタクロースのモデルになったのは、キリスト教の聖人である聖ニコラウスです。
聖ニコラウスが貧しい家庭に施しとして金貨を投げ入れたところ、暖炉にかかっていた靴下に金貨が入ったという逸話があります。このエピソードが元となり、サンタクロースが靴下にプレゼントを入れてくれるというイベントが始まりました。

聖ニコラウスではなく、イエスが降誕する際に東方から来た三賢人(三博士)が、贈り物を携えていたことがプレゼントの由来という説もあります。
また、サンタクロースが空を飛んでやってくるのは、北欧神話の主神であるオーディンが、冬になると空を飛んでやって来たことが由来とされています。

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・赤や緑、白のアイテムが多い理由

クリスマスの装飾は、赤や緑、白といったカラーのアイテムが使われるのが一般的です。これは、クリスマスを象徴する植物「ポインセチア」が関係しています。
17世紀頃になると、ポインセチアの形がベツレヘムの星に似ているとされ、クリスマスフラワーとして認知されました。ポインセチアは赤(花びら)、葉(緑)、樹液(白)で構成されていることから、この3色がクリスマスカラーとして広がったのです。

特に赤色は「寛大」や「愛」、「キリストの流した血」などを象徴し、キリスト教にとって宗教的にも重要な意味を持つ色となっています。

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・世界各国で異なるクリスマスのお菓子

クリスマスといえば、日本ではケーキが定番のお菓子でしょう。しかし、フランスではブッシュドノエル、ドイツではシュトーレン、イギリスではプディングなど、国によって定番のお菓子は異なります。
近年は海外の伝統的なクリスマスのお菓子を販売しているお店もあるので、ケーキ以外のお菓子でクリスマスを楽しんでみるのも良いかもしれません。

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・七面鳥を食べるのは何故?

日本ではフライドチキンやローストチキンといった鶏肉を食べる家庭が多いかもしれませんが、アメリカやヨーロッパではクリスマスには七面鳥を食べることも多いです。

ただし、もともと欧州圏の国では七面鳥ではなくガチョウを食べていたといわれています。これはもともと、クリスマスという特別な日だから、高級品のガチョウを食べようという意味があったそうです。
その後、アメリカ大陸を開拓するために海を渡った人たちが、収穫祭の際に七面鳥を食べたことがヨーロッパにも広がり、イベントの際に七面鳥を食べるようになったといわれています。

■由来や起源を知ってクリスマスをもっと楽しもう

クリスマスはキリスト教と深い関係を持つイベントです。そのため、クリスマスツリーやリース、プレゼントなどには、宗教的な由来や意味が込められています。もちろん、それらを知らなくても楽しめるイベントではありますが、由来を知っていればクリスマス用の飾り付けを行う際にも役立つのではないでしょうか。クリスマスはキリスト教と深い関係を持つイベントです。そのため、クリスマスツリーやリース、プレゼントなどには、宗教的な由来や意味が込められています。もちろん、それらを知らなくても楽しめるイベントではありますが、由来を知っていればクリスマス用の飾り付けを行う際にも役立つのではないでしょうか。

クリスマスで使われるアイテムなどに込められた意味を知って、よりクリスマスを深く楽しんでみてください。

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