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お正月飾りはいつまで飾っておけば良い? 正しいルールを知っておこう

謹賀新年

12月に入ると年末年始の準備が慌ただしくなります。お正月の準備の一環として「お正月飾り」を飾ることが挙げられますが、いつ頃から飾り始めて、いつになったら片付ければ良いのか正確にご存知でしょうか。お正月飾りはそれぞれ意味を持っているので、飾ったり片付けたりする正しいタイミングを知っておくことが大切です。

ここでは、意外と知られていないお正月飾りの持つ意味や、飾ったり片付けたりするタイミング、片付けた後の処分方法についてご紹介します。

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【目次】

■そもそもお正月とはどんな行事?

参拝

現在は新年を迎えたことを家族で祝う日という認識ですが、そもそもお正月とは、年神様(歳神様・としがみさま)という神様をお迎えするための行事です。年神様は五穀豊穣を司る農耕の神様で、地域によっては「お正月様」や「歳徳神(としとくじん)」などと呼ばれます。
また、年神様は元旦になると家にやってきて、1年の幸運をもたらして厄をはらうともいわれています。
お正月飾りは、そんな年神様を家にお迎えするための慣習のひとつなのです。

■お正月飾りの持つ意味

正月飾り

お正月飾りは、お正月に家を訪れる年神様をお迎えするための目印になったり、神様が家に滞在する際の依り代になったりする飾り物です。
地域や家庭によって多少異なるかもしれませんが、基本的には門松・しめ飾り・鏡餅の3点が代表的なお正月飾りになります。ここでは、それぞれの飾りの持つ意味についてご紹介します。

・門松

門松

門松は、現世に降りてきた年神様を家にお迎えする際の目印や、家に邪気が入らないために飾るものです。神様をお迎えするものなので、通常は玄関脇など入口の外側に左右一対で置きます。 マンションの玄関前は共有スペースに当たるため、共有スペースの飾り付けや飾り物の設置が禁止されている場合は、玄関の内側に置いても問題ありません。

名前の通り「松」が使われる門松ですが、常緑樹の松は生命力の象徴で、長寿を願う縁起物としての意味があります。 また、松が「祀る」に通じることから神様を祀る木とされ、年神様を迎えるのにふさわしいという意味合いもあるそうです。

門松には松だけでなく、竹や梅が一緒に添えられているのが一般的です。従来は松だけを飾る「松飾り」だったそうですが、時代の流れとともに竹や梅が取り入れられたとされています。

成長が早く真っすぐに伸びる竹は長寿や繁栄を表す、梅は新春に咲くことから、1年の始まりに相応しい縁起物として使われています。

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・しめ飾り

しめ飾り

しめ飾りは、神社などで見かけることも多い「注連縄(しめ縄)」を、紙垂(しで)や裏白(うらじろ)、ゆずり葉などで飾りつけたものです。 「清められた神聖な場所です」ということを示して、年神様をお迎えするために飾ります。

現世と神様の領域を区分けする結界のような役割を果たす飾りでもあるので、門松と同様に玄関などの家の入口に飾るのが一般的です。 下をくぐって神域に入るという考え方から、少し高い位置に飾ります。

しめ飾りに使われている飾り物にもそれぞれ意味があるので、簡単にご紹介します。

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【裏白(うらじろ)】
裏白とは、植物のシダのことです。名前の通り葉の裏が白く、その見た目から正常な心を表すとされていたり、葉が左右対称なことから夫婦円満の象徴と考えられたりしています。

【紙垂(しで)】
しめ縄に付いている白い紙のことで、神聖な場所を区切る意味合いを持っています。

【ゆずり葉】
植物の葉は古いものが落ちても新しい葉っぱが生えてきます。このことから「家督を譲る」につながり、子孫繁栄を願う意味を持ちます。

・鏡餅

鏡餅

日本では、古くから鏡には神様が宿るといわれていました。鏡餅は丸いお餅で神事に使う鏡を表現していて、家を訪れた神様が宿る依り代になる飾りです。 鏡を表現しているのに形が丸いのは、三種の神器のひとつに数えられる「八咫鏡(やたのかがみ)」の形状に由来します。
いくつ飾っても良いものなので、床の間や神棚をはじめ、神様が来て欲しい部屋に飾るようにしましょう。

鏡餅は通常大小のお餅が二段重ねになっていますが、これは「円満に年を重ねる」という意味が込められています。また、大小2つのお餅は陰と陽、太陽と月を表現しているそうです。

お餅に乗せてあるオレンジ色の果物は、橙(だいだい)です。「代々」との語呂合わせで、代々子孫が反映しますようにという意味を持ちます。ただし、近年はみかんで代用するケースもあるようです。

■お正月飾りを飾るタイミング

お正月飾りは、12月13日の「正月事始め」以降なら、基本的にはいつ飾っても問題ないとされています。正月事始めとは、年神様を迎えるための準備を始める日で、この日に行う大掃除を「すす払い」と呼びます。

近年は12月25日のクリスマスが終わった、26日以降に飾り始めるのが一般的です。特に末広がりの「八」の字が入っていて縁起が良い12月28日や、キリが良い12月30日に飾るのがおすすめです。
ただし、「二重苦」につながる12月29日や、葬儀と同じ「一夜飾り」となってしまう12月31日の大晦日に飾るのは、避けた方が良いでしょう。

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■お正月飾りはいつまで飾っておける?

カレンダー

門松やしめ飾りは、「松の内」と呼ばれる期間内は飾ったままで構いません。松の内とは、正月事始めから神様がお帰りになるまでの期間を指します。
松の内の終わりの時期は地域によって異なり、関東や東北、九州地方などは1月7日まで、関西地方は1月15日(小正月)までとする場合が多いです。
ただし、沖縄では旧暦1月14日にお飾りを片付ける、一部地域では二十日正月に当たる1月20日まで飾り続けるなど、地域によってはその限りではありません。

鏡餅は、鏡開きの日である1月11日まで飾るのが一般的です。鏡開きの日が来たら、割ったりケースの中から取り出したりしたお餅を、お雑煮などにしていただきます。
こちらも地域によって多少時期が異なり、関西では1月15日または20日が鏡開きとなります。珍しい例だと、京都では1月4日を鏡開きの日としていて、門松やしめ飾りを片付ける前に鏡餅を食べてしまうそうです。

■お正月飾りの処分方法

お焚き上げ

松の内を過ぎて片付けたお正月飾りは、基本的には神社に奉納して処分するようにします。もったいないと思われるかもしれませんが、お正月飾りの使いまわしは神様に失礼に当たるとされているので避けましょう。
神社や地域によっては、1月15日の小正月に「どんどん焼き」や「どんど焼き」、「左義長(さぎちょう)」と呼ばれる火祭りを行っています。そこでお焚き上げをしてもらうのが、お正月飾りの正しい処分方法です。
ただし、沖縄では旧暦1月14日にお飾りを片付ける、一部地域では二十日正月に当たる1月20日まで飾り続けるなど、地域によってはその限りではありません。

自分で燃やすことができる場合は、庭の土を塩やお酒で清めた後に、その上でお正月飾りを焼きましょう。燃えて残った灰は、新聞紙などで包んで捨ててください。
どんどん焼きに行けない、近くでそのような行事をやっていない、自分で焼くことができないという場合は、自治体の区分に従って一般ゴミとして処分しても問題ありません。
ゴミとして処分する場合も、他の一般ゴミと一緒に処分するのは避けた方が良いでしょう。塩やお酒でお清めをしたり、半紙でくるんだり、他のゴミと袋を分けたりしたうえで処分することをおすすめします。

■お正月飾りで良い1年を迎えよう

お正月飾りには、それぞれしっかりとした意味が込められています。飾ったり片付けたりするタイミングは、地域差こそあるものの決まっているので、正しく飾るようにしましょう。
お正月飾りは、どれも年神様を家にお迎えして、1年の幸せや健康などを願うための大切な飾り付けです。神様に失礼のないように、お正月飾りの飾り方や処分方法を覚えてみてはいかがでしょうか。
ただし、沖縄では旧暦1月14日にお飾りを片付ける、一部地域では二十日正月に当たる1月20日まで飾り続けるなど、地域によってはその限りではありません。

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