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SDGs(持続可能な開発目標)とは? 17のゴールとビジネスで取り組む必要性を簡単に解説

SDGs

近頃、テレビ番組やニュースなどで「SDGs」という言葉を見聞きする機会が増えてきました。しかし、聞いたことはあるものの、実際にどのような意味なのかは知らないという方も多いかもしれません。
そこで今回は、SDGsの概要や、企業がビジネスで取り組む必要性などについてご紹介します。

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【目次】

■SDGsとは?

持続可能な開発目標

SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは「Sustainable Development Goals(サステナブル・デベロップメント・ゴールズ)」の略で、日本語に訳すと「持続可能な開発目標」という意味です。
2015年9月の国連サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」として採択され、国連加盟国193ヶ国が、2030年までに達成すべき具体的な国際目標(ゴール)を表します。

SDGsにおける「持続可能」とは、地球環境や人間社会が未来に渡って維持されることを意味します。「開発」は、今現在の世の中にある問題を解決して、地球上のすべての人が安心して満足に暮らせる世界を作ることです。
つまり、SDGsとは「世界の諸問題を解決して、地球環境と人の暮らしを守りながら、豊かな未来を作ること」と言い換えられます。

■SDGsが採択された経緯

SDGs

SDGsは、2000年に国連サミットで採択された「MDGs(ミレニアム開発目標・エムディージーズ)」が、2015年を持って達成期限を迎えたことを受けて、世界で共有する新たな目標として定められました。

従来のMDGsは、「極度の貧困や飢餓の撲滅」や「乳幼児死亡率の削減」など、どちらかといえば先進国による途上国への支援を中心としたものです。一定の成果こそ挙げたものの、格差問題や環境問題など、先進国と途上国が取り組むべき課題が多く見られました。
MDGsで発見された課題を見直し、「誰一人取り残さない」ことを目標に、世界全体で一体となって取り組むべき課題として設定されたのが、SDGsなのです。

■5つの「P」から見るSDGsの17ゴール(目標)

SDGs 17の大きなゴール

SDGsは、17の大きなゴール(目標)と、ゴールを達成するための具体的な169のターゲット、232の指標から構成されています。17の大きな目標は、5つのキーワードに分けて考えると、関係性がイメージしやすいです。
ここでは、SDGsの17のゴールと内容を、人間(People)、豊かさ(Prosperity)、地球(Planet)、平和(Peace)、パートナーシップ(Partnership)の5つのPに分けてご紹介します。

・People(人間)

人間

People(人間)に該当するのは、人間が人間らしく生きていくうえで欠かせない部分に関する目標です。すべての人の人権が尊重され、人としての尊厳を持ち、健全な環境で健康的に生活できることを目指すもので、ゴール1からゴール6までが該当します。
一見すると日本は無関係と思うかもしれませんが、日本国内でも7人に1人程度の子どもが相対的貧困(一般的な水準を下回る生活を余儀なくされている状態)となっています。

【ゴール1.貧困をなくそう】
あらゆる場所・形態の貧困を終わらせる

【ゴール2.飢餓をゼロに】
飢餓を終わらせ、食料安全保障や栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する

【ゴール3.すべての人に健康と福祉を】
あらゆる年齢の人々の健康的な生活を確保して、人間らしく暮らせるよう対策を行う

【ゴール4.質の高い教育をみんなに】
生まれた国や地域などに関わらず、教育を平等に受けられる機会を提供する

【ゴール5.ジェンダー平等を実現しよう】
ジェンダーに関する価値観をなくし、すべての人が平等に生活できるようにする

【ゴール6.安全な水とトイレを世界中に】
水質や水害など、水に関わるあらゆる課題を解決し、世界中の人が安全な水とトイレを使えるようにする

・Prosperity(豊かさ)

風車

世界中のどこでも格差がなく、豊かさや安全安心を実感して暮らすとともに、自然環境を損なうことなく経済・技術的な進歩が続く世界の実現を目指すのがProsperity(豊かさ)の目標です。ゴール7からゴール11が該当します。エネルギー問題や経済成長など、先進国の多くが抱える問題解決を目指す目標が多く見られます。

【ゴール7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに】
エネルギーは持続可能なものに置き換え、すべての人が電気を使えるようにする

【ゴール8.働きがいも経済成長も】
働きがいと経済成長を両立させ、すべての人が人間らしく生活を送れるようにする

【ゴール9.産業と技術革新の基盤をつくろう】
技術を駆使して、持続可能な産業化を進める

【ゴール10.人や国の不平等をなくそう】
年齢や性別、人種などによる差別をなくし、平等に生活できるようにする

【ゴール11.住み続けられるまちづくりを】
持続可能なインフラの整備や、災害に強いまちづくりを行う

・Planet(地球)

地球

環境問題に対応して、海や森林などの地球の自然環境を守るための目標がPlanet(地球)です。大量生産・大量消費が前提の社会を止め、限りある資源や豊かな自然を守りながら暮らしていくことを目指すもので、ゴール12からゴール15が該当します。

【ゴール12.つくる責任 つかう責任】
生産から消費に至るまで、すべての段階で持続可能なものづくりを行う

【ゴール13.気候変動に具体的な対策を】
二酸化炭素の排出量削減など、地球上の気候変動に対する対策を行う

【ゴール14.海の豊かさを守ろう】
海に関するさまざまな課題を解決し、海洋資源を守る

【ゴール15.陸の豊かさも守ろう】
砂漠化や生物の保護など、陸上に関する問題も海と同時に解決する

・Peace(平和)

平和

すべての人が受け入れられて参加できる、平和・公平で恐怖と暴力のない世界を目指す目標です。ゴール16が該当します。

【ゴール16.平和と公平をすべての人に】
戦争や犯罪、汚職事件などをなくし、平和で公正な世界を作る

・Partnership(パートナーシップ)

パートナーシップ

SDGsは、地球上のすべての人が幸せな未来を手に入れるために、世界中でさまざまな問題解決に取り組むものです。当然、個人の力だけでできるものではありません。
国や企業、団体、個人など、あらゆる人の参加と協力(パートナーシップ)によって、世界の諸問題の解決を目指すもので、ゴール17が該当します。

【ゴール17.パートナーシップで目標を達成しよう】
SDGsの目標達成に向けて、さまざまな機関で連携を行う

■SDGsをビジネスで取り組む必要性

SDGsに取り組んでます

2015年の採択以後、SDGsという名称は世間に広がり、近年は一般消費者にも認知されるようになりました。

日本の経済市場に目を向けると、経団連が2017年の行動憲章改定でSDGsを盛り込んだことから、各企業がSDGsに取り組む必要性も生まれています。
また、投資家の間でも、世界の解決すべき課題を環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の3つの観点(ESG)に分け、ESGに配慮した投資を行おうという、「ESG投資」の概念が浸透しています。SDGsに貢献している企業は、ESG投資の対象になるということです。
SDGsに取り組んでいないと企業イメージが悪化し、将来的に同業他社との競争で不利になる恐れもあります。

企業がSDGsに取り組む際には、会社全体でのSDGsに対する理解を深める努力も欠かせません。服飾や食料品などの小売店を例にすれば、サステナブルで環境に優しい、SDGsに配慮した商品の取り扱いに加えて、グリーンの装飾で環境に配慮しているイメージをアピールするなど、什器・備品といった売り場環境への配慮も大切です。
SDGsに即した商品を並べるのであれば、店舗づくりにもSDGsの考え方を取り入れる必要があるでしょう。

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■持続可能な将来に向けて、SDGsに取り組もう

SDGsは、格差や環境といった地球上の諸問題を解決するために、国連サミットで採択された世界的な目標(ゴール)です。先進国や途上国、国や個人などに関係なく、目標達成に向けて努力を続けることが求められています。
SDGsは他人事だと捉えるのではなく、自分の問題として考えることが大切です。一人ひとりが意識して、日々の生活の中にSDGsの考え方を取り入れていくことが求められています。

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