【目次】
■ハンガーは用途に適したものを選ぶことが大切
ハンガーと一口にいっても、衣類を収納する際に使えるものや、洗濯物を干す際に便利なもの、陳列やディスプレイに活用できるものなど、さまざまな種類があります。
洗濯物用のハンガーの一例としては、下着や靴下といった小物をたくさん干せるピンチハンガーや、バスタオルを干すのに適したタオル用ハンガー、省スペースでも大量の洗濯物を干せるパラソルハンガーなどが挙げられます。
ハンガーは、衣類の収納用か洗濯物用かによって、使われている素材や耐水性、耐久性などが異なる場合があります。衣類の収納に使いたい場合は衣類用を、家庭などで洗濯物を干したい場合は洗濯物用など、用途に適したハンガーを選ぶことが大切です。
■衣類用ハンガーの種類
衣類を収納する際に便利な衣類用ハンガーは、形状や機能などから複数の種類に分けられます。スーツやシャツなど、かけたい洋服の種類や形状に適したものを使うのがコツです。
衣類用ハンガーの種類と、それぞれの特徴をご紹介します。
スーツ・ジャケットハンガー
一般的なハンガーよりも、肩先に向かって厚くなるハンガーです。スーツやジャケット、コートなど、型崩れやシワを防ぎたい衣類をかけるのに適しています。
また、スーツ・ジャケットハンガーの中には、ハンガーの下側にバーを備えていて、スラックスやスカート、ネクタイなどを一緒に吊り下げられるタイプもあります。スーツ一式をまとめて1つのハンガーにかけたい際におすすめです。
・シャツハンガー
全体的に薄めで、厚みがほぼ均等になっているのがシャツハンガーです。三角形のものや直線形状のもの、曲線を描いているものなど、さまざまな形状のアイテムがあります。スーツ・ジャケットハンガーに比べると厚みが少なく、収納時に場所を取りにくいのが魅力です。
シャツやワンピースなど、薄手の衣類をかけるのに適しています。
・ボトムハンガー
スラックスやパンツ、スカートなど、ボトムスをかけるのに適しているハンガーです。横から衣類をかけるバータイプと、クリップを使って吊り下げるクリップタイプの2種類に大きく分けられます。
シャツやジャケット用のハンガーと異なり、折り目や型崩れといった問題が起こりにくいのが魅力です。
・ベビーハンガー
子ども服をかけるのに適した、小さいサイズのハンガーです。大人用のハンガーに子ども服をかけると洋服が伸びてしまう恐れがありますが、ベビーハンガーなら、型崩れや伸びを防いできれいに収納できます。
・ネクタイハンガー
ネクタイは、一般的なハンガーにかけると滑り落ちてしまうことがあります。たくさんのネクタイを収納したい場合は、ネクタイ専用に作られているネクタイハンガーを活用するのがおすすめです。
ネクタイが滑りにくいうえに、複数のネクタイを1ヶ所にまとめて収納できるため、どんなネクタイがあるのか一目で確認できます。
■衣類用ハンガーの選び方のポイント
衣類用ハンガーは、素材やサイズなど、形状以外にも確認しておきたいポイントがいくつかあります。衣類用ハンガーの選び方のポイントをご紹介します。
・素材を確認する
ハンガーは、素材によって耐久性や収納力、雰囲気などが異なります。かけたいアイテムや使用する場所に応じて、素材の異なるハンガーを使い分けることが重要です。ハンガーに使われる主な素材としては、木製やスチール製、ステンレス製、プラスチック製などが挙げられます。それぞれの簡単な特徴は以下の通りです。
【木製】
肩の部分に厚みを持たせているデザインが多く、衣類の型崩れを防げます。高級感やナチュラルな質感のデザインのハンガーなら、アイテムをおしゃれに魅せることが可能です。耐久性にも優れているため、重たいコートなどをかける用途にも適しています。
【スチール製】
スチール製のハンガーは、軽量で扱いやすいのが魅力です。表面をコーティングしたものや、スチールのままの状態のものなど、さまざまな種類が販売されています。スタイリッシュでおしゃれなデザインが多いのも魅力です。
【ステンレス製】
軽量ながら丈夫で、重い衣類も問題なく収納できます。シンプルなデザインのものが多く、どんな空間にも馴染みやすいです。また、水に濡れてもサビにくく、洗濯物を干す用途でも便利に使えます。
【プラスチック製】
軽量で扱いやすくサビの心配もないなど、幅広い用途で使えるのがプラスチック製の魅力です。デザインや機能性も豊富ですが、重たいものをかけると変形したり、直射日光で劣化したりする恐れがあります。
近年は、脱プラスチックの観点から、紙製のハンガーなども販売され始めています。環境問題への配慮を強調したいシーンでは、紙製ハンガーを使用するのもおすすめです。
・服に合わせたサイズを選ぶ
ハンガーのサイズも選び方のポイントのひとつです。ハンガーの横幅は、かけたい服の肩幅に合わせて選ぶと、ハンガーの跡が残ったり型崩れしたりするのを防げます。かけたい衣類の肩幅よりも、2~4cm程度小さいサイズを目安に選ぶようにしましょう。
衣類によって具体的なサイズは異なりますが、男性ものなら43cm程度、女性ものなら38cm程度が目安です。
また、長さだけでなく厚みの確認も必要です。厚手で重たい衣類をかける場合は、幅が厚めのものを、シャツなどの薄手の衣類をかける場合は薄めのものを選ぶと、収納スペースを有効活用できます。
・滑り止め加工があると便利
滑り止め加工の有無も確認しておきましょう。塩化ビニルやベルベットを使用している、起毛素材で表面を覆っているなど、滑り止め加工が施されたものを選べば、衣類が滑り落ちる可能性を減らせます。肩ひもをかける窪みが設けられているタイプも便利です。
ただし、滑り止め効果が強いハンガーは、無理に服を取ろうとして型崩れが起こったり、生地が傷んだりする場合が考えられます。ゆっくり衣類を取り外すなど、使用の際は注意が必要です。
・デザイン性も重要なポイント
ハンガーのデザインが、洋服の雰囲気や周囲のインテリアと合うかどうかもポイントです。温かみを演出したい、スタイリッシュでモダンな雰囲気に仕上げたいなど、求めるイメージを明確にしてデザインを決めると良いでしょう。
また、明るい雰囲気を作ったり、空間に差し色を足したりしたい場合は、カラフルな色合いのハンガーを選ぶのも手です。
■ハンガーをかけるラックも確認しておこう
ハンガーを使って衣類を保管・収納する際は、ハンガーをかけるためのパイプやラック、フックといったアイテムも必要です。ハンガーと併せて、ラックも確認しておきましょう。
ラックを選ぶ際は、どれくらいの衣類をかけたいのか、どんな雰囲気の空間に設置したいかなどに応じて、耐荷重やデザインを確かめることが大切です。
ハンガーとラックの両方にこだわれば、よりおしゃれで統一感のある雰囲気作りにつながります。