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店舗什器などに使われる「メラミン化粧板」とは? 特徴をわかりやすく解説

ダイニングテーブル

テーブルや什器といったアイテムを探しているときに、商品の素材の項目で「天板:メラミン化粧板」という記載を目にしたことはありませんか。さまざまな場所に使われている素材ですが、どのようなものなのかよくわからない方は多いかもしれません。
ここでは、メラミン化粧板の概要や特徴、その他の化粧板との違いなどをご紹介します。

【目次】

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■メラミン化粧板とは

テーブル

メラミン化粧板とは、メラミン樹脂やフェノール樹脂という合成樹脂(プラスチック)を浸透させた紙を重ね合わせて作る薄い板のことです。メラミン化粧板に使われるメラミンやフェノール樹脂は、熱を加えると硬くなるという性質を持っています。これらの樹脂を染み込ませた紙を何枚も重ねて、高温高圧でプレスすることでメラミン化粧板が作られます。
高圧メラミン化粧板とも呼ばれ、厚さは1mm程度と非常に薄いです。主にMDF(中密度繊維板)やパーティクルボードといった基材の表面に貼り付けて使用します。

一方で、化粧紙(チタン紙)にメラミン樹脂を浸透させた「化粧層」と木質基材を低圧でプレス成型して作る化粧板は、低圧メラミン化粧板と呼ばれます。高圧メラミン化粧板と異なり、基材と一体化しているのが特徴です。
ストエキオリジナルの木製什器や木棚では、この低圧メラミン化粧板を使っています。

■メラミン化粧板の特徴

メラミン化粧板

メラミン化粧板は、さまざまな特徴を備えている優れた素材のひとつです。具体的にどのような特徴を持っているのか、メリットとデメリットをご紹介します。

・メリット

メラミン化粧板の持つメリットとしては、以下の点が挙げられます。

1.硬く傷などに強い
メラミン樹脂を使って作るため、メラミン化粧板は硬く傷つきにくい素材です。また、熱や水分、油汚れ、変色などにも強く、ちょっとした汚れなら拭き取るだけで落とすことができます。

2.軽く取り扱いやすい
メラミン化粧板そのものは薄く軽い素材です。メラミン化粧板を貼り付ける基板に軽量な素材を使えば、天然木や大理石を使ったアイテムよりも軽量にできる点もメリットです。
ストエキオリジナル什器は基材に軽量のMDFを使っています。

3.バリエーションが豊富
木目調やカラーリングなど、バリエーションも豊富です。塗装ではないので色が剥がれにくいというメリットもあります。

ストエキオリジナル什器は4色展開です。

カラー4色展開

また、天然木などが使われていないため、比較的安価なものが多い点もメラミン化粧板の魅力のひとつです。
さまざまな優れた特徴を持つことから、住宅のキッチンの天板や扉、家具の表面、店舗の什器、パーティションなど、非常に多くの場所で使われています。

・デメリット

多くのメリットを持つメラミン化粧板ですが、デメリットがないわけではありません。
例えば、メラミン化粧板を使った天板や什器などは、天然素材のものに比べると質感や風合いが劣ります。近年は技術の向上に伴い、遠めから一目見た程度では違いがわからないほど品質は向上していますが、天然素材ならではの雰囲気が欲しい場合はデメリットになることもあるでしょう。

また、硬く傷がつきにくい反面で、傷や割れなどが起こった場合、DIYで補修するのが難しい点もデメリットです。
メラミン化粧板を使用する際は、これらの特徴を踏まえて検討する必要があります。

■メラミン化粧板の種類

板

メラミン化粧板は、見た目や機能の違いから複数の種類に分けることができます。メラミン化粧板の種類やそれぞれの特徴を知っておくと、家具や什器を選ぶ際に役立つでしょう。

・見た目による違い

木目調や無地など、メラミン化粧板は見た目からいくつかの種類に分けることができます。

【木目調】
本物の木材に近い見た目の化粧板です。多くの樹種を表現していたり、鏡面仕上げを施していたりと、表面の加工には多くの種類があります。

【無地】
柄が何も入っていないタイプです。オフィス用デスクの天板などでよく使用されます。

その他にも、ラメが入ったものやレザー調のもの、大理石風など、さまざまな見た目のメラミン化粧板が販売されています。見た目の種類が多いため、店舗の雰囲気に合わせて使用することも可能です。

・機能による違い

機能性メラミン化粧板と呼ばれる、便利な機能を持たせたメラミン化粧板も存在します。指紋が付きにくい「指紋レス」や傷がつきにくい「スクラッチレス」、油をはじく「撥油(はつゆ)」、抗ウイルス加工などが例です。

使用する場所や用途に適したものを選べば、より快適な空間を作ることができるでしょう。メラミン化粧板を使った商品を選ぶ際は、色柄だけでなく機能性にも注目するのがおすすめです。

■メラミン化粧板以外の化粧板

引き出し

「化粧板」と呼ばれる素材には、メラミン化粧板以外にもいくつか種類があります。代表的な化粧板の種類と、それぞれの特徴をご紹介するので、商品選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。

・ポリエステル化粧合板

化粧紙(チタン紙)と合板を貼り合わせてポリエステル樹脂を塗布し、その上からフィルムを掛けたものです。硬度はメラミン化粧板に劣りますが、その分安価に購入できます。
引き出しの内側など、傷が付いても目立ちにくい部分に多く使われます。

・プリント化粧板

強化紙と合板やパーティクルボード、MDFなどを貼り合わせたものがプリント化粧板です。細かな特徴は製品によって異なりますが、基本的には強度で他の化粧板に劣ります。
価格が安く、木目柄や単色などバリエーションが豊富なのが魅力です。強化コート紙を貼り合わせたストエキオリジナル木棚は、ローコストで8色から選べる人気商品です。

木棚の選び方

・突板

合板などを基板として、薄くスライスした天然木を貼り付けたものを「突板(つきいた)」と呼びます。無垢材に比べて反りなどが少なく、天然木ならではの自然な木目を楽しめる素材です。

■DIYでメラミン化粧板を貼る方法

強化コートと紙木棚と比べて

メラミン化粧板は、テーブルの天板や扉などに、DIYで貼り付けることができます。古くなった天板などの上に、メラミン化粧板を貼り付けることも可能です。テーブルなどにメラミン化粧板を貼り付ける手順とコツは、以下の通りです。

【メラミン化粧板を貼る方法】
1.化粧板を貼りたい面をヤスリなどで平らにならす
下地に凹凸やごみなどがあると、きれいに仕上がりません。丁寧に下地を作るのがポイントです。

2.ごみを取り除いたら、接着剤を均一になるように延ばしながら塗る
ごみを取り除いたら、メラミン化粧板と下地の両方に接着剤を塗っていきます。はけやローラー、スプレーなどを使って、均一になるように延ばしながら塗るのがコツです。
接着剤を塗布したくない場所は、マスキングテープを貼っておくのも良いでしょう。

3.位置決めをして化粧板を貼り合わせる
位置決めをしたら、ローラーで圧力を掛けながら化粧板を貼り合わせます。ズレても問題ないように、少し大きめのメラミン化粧板を使用するのがおすすめです。

4.はみ出た部分をカットし、ヤスリがけして完成
はみ出た部分をカットして、ヤスリなどで軽く磨いたら完成です。

■高機能なメラミン化粧板を活用しよう

メラミン化粧板は、耐久性や使い勝手、コストパフォーマンスに優れた素材のひとつです。天然素材ならではの風合いを楽しめないのが数少ないデメリットのひとつでしたが、近年は技術の進歩に伴い、一目ですぐに天然木との違いがわかりにくいものもあります。

テーブルの天板や商品の入れ替わりが激しい什器など、使用頻度が高く傷や汚れがつきやすいと考えられる場所には、メラミン化粧板が使われたアイテムを使うのがおすすめです。
什器や家具選びで悩んでいた方は、高機能なメラミン化粧板を使ったアイテムを活用してみてはいかがでしょうか。

ストア・エキスプレスオリジナルの「メラミン木棚セット」は、傷や汚れに強く、食器などの商品陳列におすすめです。

強化コートと紙木棚と比べて

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