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販促には手書きPOPを活用しよう! 準備するものや作り方のポイントをご紹介

スーパーや書店、雑貨店など、小売店では商品の側に「POP(ポップ・ピーオーピー)」と呼ばれる販促物が貼られていることが多いです。中でも、文字やイラストを手書きしてある「手書きPOP」は、来店した顧客の目を引きやすい販促物として、多くの店舗で使われています。
しかし、手書きPOPによる販促効果を高めるには、作り方や使い方を知っておくことが重要です。
ここでは、手書きPOPの魅力や作る際に必要なもの、作り方のポイントなどをご紹介します。

【目次】

■手書きPOPとは

手書きPOP

POP広告とは「Point of Purchase advertising」の略で、売り場に設置されている広告や販促物のことです。日本語では「購入する場所(売り場)の広告」という意味になります。
商品の魅力や使い方を説明し、消費者の購買意欲を高めるのが目的の広告物や展示物がPOPです。
商品説明のカードやポスター、のぼり、卓上スタンドなどがPOP広告の例として挙げられます。

名前の通り、手書きPOPはパソコンのグラフィックソフトなどを用いずに、商品の魅力や価格などを手書きしているPOP広告のことです。
パソコンを使ったPOPよりも作り方の自由度が高く、店舗の雰囲気や季節、客層などに応じて文字の書き方やイラストを変えるなど、細かな対応が行いやすい点がメリットです。

■手書きPOPの魅力 ~相手へいかに伝えるか?~

ショーケース

具体的に、手書きPOPにはどのような魅力があるのでしょうか。手書きPOPの魅力やメリットとしては、以下の点が挙げられます。

・目を惹きやすい

手書きPOPの魅力のひとつは、デザインや記載する内容、レイアウトの自由度が高く、商品を目立たせやすい点です。

商品を陳列棚に置くだけでは、顧客に気付いてもらえない可能性があります。手書きならではの味があるPOPを活用すれば商品が目立ち、顧客の興味を引くことが可能です。
売り出したい商品に気付いたり興味を持ったりしてもらえれば、販売機会の損失を減らすことができるでしょう。

・商品の価値をしっかりアピール

商品の持つ価値は、見ただけですぐにわかるものではありません。例えば、高品質な材料だけで作った商品を販売していたとしても、それを一目で見抜ける顧客は少ないでしょう。
手書きPOPに商品説明やアピールポイントを記載しておけば、商品の価値や購入するメリットを訴求できます。
また、手書きならではの温かみがある手書きPOPなら、プリントしたものとは異なり特別感を出しやすく、顧客の共感を得やすい点もメリットです。

・店の個性を演出できる

手書きPOPには、決まったデザインのパターンがありません。書き方次第で、POPの雰囲気を大きく変えられます。おしゃれな雰囲気や可愛らしいデザインに仕上げたり、ユーモアのあるデザインで親しみやすさを出したりと、お店の個性を演出することが可能です。

また、手書きPOPで店舗の独自性を出せば、他の店舗との差別化を図ることもできます。
個性的な手書きPOPがSNSなどで拡散されれば、商品やお店の知名度を高めることにもつながるでしょう。

■手書きPOPの作り方のポイント

マーカー

コピー用紙と黒の鉛筆などでは、効果的な手書きPOPを作ることはできません。手書きPOPを作る際は、事前に必要な道具を揃えておきましょう。
手書きPOP作りで用意しておきたいアイテムの例をご紹介します。

・用紙

手書きPOPは一定の期間飾ることになるため、丈夫で折れ曲がる恐れが少ない紙を使う必要があります。コピー用紙などの薄い紙ではなく、少し厚手の画用紙を使うのがおすすめです。
お店や商品の雰囲気に合わせて、白色以外のカラー画用紙を使うのも良いでしょう。

また、吹き出しを作って立体的なPOPに仕上げたり、サイズを調整したりできるので、ハサミやカッターも用意しておくと安心です。

・筆記用具

手書きPOPは、使用する筆記用具の色や線の大きさによって印象が大きく変わります。使い分けできるように、太字や細字など、種類の異なるペンをいくつか用意しておきましょう。イラスト用に色鉛筆やクレヨンを用意しておくのもおすすめです。

また、色も黒色以外にいくつか用意しておくと、メリハリの効いた見やすいPOPを作ることができます。色は使いすぎても読みにくくなってしまうので、多くても5色程度に抑えるのがポイントです。

・ラミネーター

厚紙を使っていても、手書きPOPをそのまま設置するとすぐに折れ曲がったり汚れたりする可能性があります。保存性を高めて長期間設置できるように、ラミネーターやラミネートフィルムも用意しておくと安心です。

■手書きPOPの作り方のポイント

手書きPOP

道具を揃えたら、実際に手書きPOPを作っていきましょう。手書きPOP作りで意識したい作り方のコツは、以下の通りです。

・伝えたいターゲットと内容を明確化する

高齢者や若者、男性、女性など、どのような層に訴求したいのかによって、文字の雰囲気やデザイン、レイアウトを変える必要があります。最初に、訴求したいターゲットや目的を明確にすることが大切です。
この時、ターゲットが広すぎると訴求するのが難しくなるため、できるだけターゲットは絞りましょう。

ターゲットと同時に、商品の特徴やアピールポイントを整理することも重要です。どんな内容を訴求すれば顧客の興味を引けるか考えながら、記載する内容や伝え方を考える必要があります。

・デザインとキャッチコピーを決める

ターゲットや商品のアピールポイント、具体的な伝え方を整理したら、文字サイズや配色、レイアウト、全体の雰囲気など、具体的なデザインを決めていきます。いきなりマーカーやペンで書くのではなく、下書きでレイアウトを確認するのがポイントです。

手書きPOPを書く際は、キャッチコピーもしっかり考えましょう。商品パッケージを見ればすぐにわかるような情報ではなく、テレビで紹介された実績や希少性などを内容に盛り込むと、高い効果が期待できます。

また、イラストを自由に記載できる点も手書きPOPの魅力ですが、無理にイラストを使う必要はありません。文字を変えてみたり、POPごとに書き込みの量を使い分けてメリハリを効かせたりしても、魅せるPOPを作ることができます。

■手書きPOPをで注意したい点

手書きPOPを書いたり貼ったりする際は、いくつか注意したい点があります。販促効果が薄れてしまう可能性もあるので、注意点を覚えておきましょう。

・タイムリーな情報を届ける

手書きPOPを作る際は、季節やイベントに適したタイムリーな情報を届けることが大切です。季節などに即した内容なら、顧客に興味を持ってもらいやすくなります。
定期的に内容を見直し、その都度POPを書き直すのがおすすめです。

また、凝ったデザインやイラスト、タイムリーな情報をPOPに記載していても、内容がわかりにくかったり情報量が多すぎたりすると効果は期待できません。
例えば、安さが魅力のセール品なら値段や値引き率を目立つように記載した方が、一番伝えたいことが伝わりやすくなります。伝えたい情報が一目でわかるか、適度な内容量で理解しやすいかも踏まえて、手書きPOPを作ることを意識しましょう。

・多くの場所に貼りすぎない

手書きPOPを貼る場所や商品は、ある程度絞ることも大切です。紹介したい商品すべてに手書きPOPを貼っても、それぞれのPOPが目立ちにくくなり、効果が薄れてしまいます。
POPが前面に出すぎて、商品そのものが見えにくくなることもあるでしょう。

特におすすめしたい商品に絞って、手書きPOPを活用することを心がけると、効果を高められます。

■POPは「ラブレター」思いの丈を書き綴ろう

手書きPOP

POPはお客さまへのラブレター。心の底から伝えたいことを考え、丁寧に書きましょう。

・熱い「気持ち」が「売れるポップ」になる

難しく考えずに、お客さまの目線になって「この商品の何を知りたいのか」を書くことが大切です。もちろん、価格の違いや売り出す時期などによって、デザインやキャッチコピーなどの表現方法を試行錯誤する必要はあります。
でも、何よりまずはお客さまの心に響くかどうか。
「この商品によってどんな気持ちになるか」
「自分はこんなところが好き・便利だからおすすめ」
など、本当は口頭で話したい熱い想いを伝えられるかどうかをしっかり考えて、内容を吟味しましょう。

・センスや絵心は必要ない

よく、イラストが描けないからPOPは苦手という方がいますが、そうではありません。
商品をお客さまに理解してもらいたい!という熱い気持ちがあれば、文字の大小、強弱だけでも、「つい気になるポップ」は書けます。
広告チラシや雑誌、ネットのバナーなど、「思わず読んでしまったもの」を「なぜ読んでしまったのか?」常に考えることが重要です。
キャッチコピーの内容なのか、価格の文字の大きさなのかなど、自分の生活の中でアンテナを張り巡らせて考えてみてください。必ずあなたのお店のPOPのヒントが見つかります。

■温かみのある手書きPOPで効果的なアピールを

パソコンのソフトで作るPOPよりも、手書きPOPはデザインやレイアウトの自由度が高く、手書きならではの温かみがあります。個性のあるものなら顧客の関心を引きやすいため、上手に活用すれば売上アップにつなげることも可能です。

しかし、POPの内容がわかりにくい、多くの場所に貼りすぎていて一つひとつが目立ちにくいなど、使い方によっては効果が見られないことも考えられます。
商品の魅力をアピールするためには、注意点を踏まえて手書きPOPを活用することが重要です。

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