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トドラーとは? キッズマネキンの必要性や使い方のコツ

さまざまなタイプのマネキン

ファミリー向けの服飾店やアパレル店では、大人サイズと併せてキッズマネキンも活用している場合が多く見られます。さまざまなサイズのマネキンやトルソーを設置することで、より効率的に商品を訴求することが可能です。

しかし、キッズマネキンには複数のサイズがあります。どれを用意すれば良いのか悩んでいる担当者の方もいらっしゃるでしょう。商品を効率的にアピールしたい場合は、「トドラー」と呼ばれるサイズのキッズマネキンを用意するのがおすすめです。
ここでは、トドラーの概要やトドラーサイズのキッズマネキンの必要性、使い方のコツなどをご紹介します。

【目次】

■トドラーとは

芝生を走る少女

トドラー(toddler)とは、「よちよち歩きの幼児」のことを指す英語です。明確に年齢が決まっているわけではないものの、おむつが取れて歩き始めたばかりの子どもや、2~5歳程度の子どもをトドラーと呼びます。
日常生活ではなじみが薄いかもしれませんが、「ベビー」や「ジュニア」などと同じく、服飾業界では子ども服の年齢表示に使われることが多いです。

業界や企業などによって具体的な年齢は異なりますが、一般的には「幼児」のことを意味する言葉だと覚えておきましょう。

■ベビーやジュニアとの違い

ショップにレイアウトされたキッズマネキン

服飾業界では、子ども服(0~15歳くらいまでの子どもが着る服)を新生児、ベビー、トドラー、ジュニアの4つに区分する場合が多く見られます。
子ども服におけるベビーやジュニアといった区分の目安は、以下のとおりです。
ただし、区分に具体的な定義はなく、ブランドや企業によって細かな年齢・サイズが異なる場合もあります。

・新生児(0~1歳):身長50~70cm
・ベビー(1~4歳):身長80~100cm
・トドラー(4~7歳):身長100~130cm
・ジュニア(7~15歳):身長130~160cm

ブランドによっては、トドラーとジュニアをまとめて「キッズ」と呼んだり、ベビー・トドラー・ジュニアやベビー・キッズ・ジュニアの3つに分けたりする場合もあります。

■トドラーサイズのキッズマネキンを用意する必要性

店頭のトドラーサイズのマネキン

服飾関係の店舗において、洋服や装飾品を美しく見せるマネキンは、販売促進のために欠かせないアイテムです。実際に人が着ているように商品をディスプレイすることで、消費者は「実際に着ている自分」をイメージしやすくなり、購買意欲の向上につながります。

大人向けから子ども用までアイテムを展開していて、スペースに余裕がある店舗の場合は、ベビーやトドラー、ジュニア、大人サイズなど、各サイズを複数揃えておくことが有効です。
とはいえ、店舗の面積によっては、ベビーやジュニア、大人用など、サイズの異なるマネキンを複数設置するのが難しいことも考えられます。

そのような際は、高さ120cm程度のトドラーサイズのマネキンを用意しておくのがおすすめです。大人サイズのマネキンと合わせやすいサイズ感なので、家族を表現したディスプレイをバランス良く見せることができます。

■ディスプレイ用人形のマネキンとトルソーの違いは?

宙づりのトルソー

アパレル店舗における商品のディスプレイには、マネキンだけでなく「トルソー」と呼ばれるアイテムが使われることもあります。
具体的に、マネキンとトルソーはどのような点が異なるのでしょうか。商品を魅力的に見せるために、違いを知っておきましょう。

マネキン

マネキンとは、頭や腕、脚などがついている人型のディスプレイツールのことです。フランス語でモデルという意味の「Mannequin」が語源ですが、日本では洋服を着せるマネキン人形のことを指して使われます。

全身を表現できるので、アイテムの丈感やサイズ感、シルエットなどを正確に伝えられるのがメリットです。帽子やカバンといった小物を持たせることもできるので、実際に人が着用している姿をイメージしやすくなります。
また、大人っぽい雰囲気や高級感を演出する用途に向いているのも特徴です。

トルソー

トルソーも、店頭でアイテムをディスプレイするためのツールの一種です。イタリア語で「胴体」を意味する「torso」が名前の由来で、胴体部分のみの人形を指します。
マネキンとは異なり頭や腕、脚といったパーツがない分、軽量で扱いやすいのが特徴です。着替えが簡単なので、頻繁にディスプレイを変更する用途にも適しています。

マネキンとトルソーの違いをわかりやすくまとめると、以下のようになります。

【マネキン】
頭や腕、脚などがある全身タイプ。

【トルソー】
主に頭や脚などがなく、胴体だけの人形。布張りのトルソーは「ボディ」と呼ばれる場合もある。

ただし、近年は脚がなく腕はついているトルソーや、頭がないマネキンなど、さまざまなタイプがあります。

■マネキンやトルソーの使い方のコツ

ディスプレイされたマネキン

マネキンやトルソーを店舗ディスプレイとして活用すれば、商品の見栄えを良くしたり、魅力を顧客にアピールしたりすることができます。ただし、やみくもに服を着せるだけでは、高い効果は期待できません。
マネキンやトルソーを使用する際は、以下のポイントを確認しておきましょう。

事前にテーマを決めておく

マネキンやトルソーを使ってディスプレイを行う際は、事前に表現したいテーマを決めておくことがポイントです。
家族で休日に遊園地や映画館に行く、山でキャンプをする、長期休暇で海外旅行に行くなど、具体的なシーンを設定しておけば、どのようなファッションをディスプレイすれば良いのかイメージしやすくなります。
顧客側も、自分がアイテムを着用している姿を思い浮かべやすくなるでしょう。

シーンに即したポーズを取らせる

腕や脚を動かせるマネキンやトルソーの場合は、ポーズを取らせることもできます。表現したいテーマに適したポーズを取らせることも、アイテムを魅力的に見せるポイントです。

ただし、人が取れないポーズになっていたり、明らかにおかしな方向に腕が向いていたりすると、着用シーンをイメージするのが難しくなってしまいます。
人が無理なくできるポーズなのか、表現したいテーマに即したポーズになっているかなどを確認しておきましょう。

サイズ選びもポイント

マネキンを使用する場合は、サイズ選びにも注意が必要です。
サイズの異なるマネキンを複数使って家族や兄弟姉妹を表現したい場合、片方のマネキンが小さすぎるとバランスが悪くなります。複数のマネキンを並べた際のバランスを考慮して、サイズを選ぶと良いでしょう。
例えば、兄弟を表現したい場合は、ベビーサイズとジュニアサイズに加えてトドラーサイズのマネキンも設置すると、全体のバランスが整います。

また、ベビーやトドラーは性別による体型差がないことが多いので、男女でマネキンを使い分ける必要はありません。トドラーサイズのマネキンを用意したい場合は、形状ではなくサイズに注目してみてください。

■トドラーサイズのキッズマネキンで効果的な訴求を

大人向けのマネキンに加えて、トドラーやジュニアサイズのキッズマネキンも活用すれば、ファミリー層にも商品をアピールすることができます。
ただし、適当にマネキンに服を着せるだけでは、商品を訴求することは難しいでしょう。着用するシーンやテーマを考えたり、ディスプレイのバランスを取ったりすることがポイントです。

子ども向けのアイテムを取り扱っている場合は、汎用性が高く使い勝手に優れたトドラーサイズのキッズマネキンを活用してみてはいかがでしょうか。

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