【目次】
■ラッピングをおしゃれに見せるためのコツ

包装紙などを使ってプレゼントをラッピングする際は、贈る相手の好みやプレゼントの内容、贈り物をするシーンなどに合わせてテーマを決めると、ラッピングに使うアイテムを決めやすいです。
例えば、誕生日などのお祝い事には暖色系やカラフルな色使いのアイテムを使ったり、優しく繊細な印象を与えたい場合は細いリボンに淡い色の包装紙を活用したりすると良いでしょう。
クリスマスや母の日、ハロウィンといった季節の行事の場合は、ラッピングで季節感を出すのもおすすめです。
また、小物をプレゼントする場合は、あえて中身が見える透明なラッピングを施すのもおしゃれです。ただし、透明なラッピングは飾り気がなく、簡素な雰囲気に見える場合があります。リボンなどでデコレーションして華やかさをプラスするのが、おしゃれなラッピングに見せるためのコツです。
■包装紙を使った基本の包み方
箱に入ったギフトをラッピングする際は、包装紙を使ってギフトを包むのがおすすめです。包装紙の包み方にはいくつか種類がありますが、基本となる包み方を覚えておくと、多くのラッピングに対応できるようになります。
ここでは、基本の包み方として、キャラメル包みと斜め包みの2つをご紹介します。
・キャラメル包み
キャラメル包みは、ラッピングの基本となる包み方です。合わせ包みとも呼ばれます。少なめの紙で包めて応用が利きやすい包み方なので、方法を覚えておくと便利です。
必要な包装紙のサイズは、長辺は箱の1周分+40mm程度、短辺は箱の縦の長さ+箱の厚み+10mm程度が目安になります。
また、包装紙の上に箱を置いた際に、端をあらかじめ10~20mmほど折り曲げておきましょう。これは化粧折りとよばれ、合わせ目をきれいに見せることができます。
キャラメル包みを行う際のポイントは、以下の通りです。
- 【キャラメル包みのポイント】
- 1.箱を裏返して、包装紙の真ん中に置く
- 2.左、右の順番に、合わせ目が真ん中に来るように包装紙を被せてテープで止める
- 3.箱が中心に来るように寄せる
- 4.包装紙の側面を箱の縁に合わせてしっかりと折り、斜めのラインに折り目をつける
- 5. 合わせ目側が内側になるように側面を折り、のりしろ部分を少し折り曲げたらテープで止める
上記の方法は、お中元や誕生日プレゼントといった慶事の際の包み方です。法要などの仏事では、合わせ目を被せる順番が右、左と逆になります。
・斜め包み
箱に対して包装紙を斜めに置き、箱を回転させながら包むのが斜め包みです。キャラメル包みよりも丈夫で破れづらく、デパートや百貨店などのギフト包装で広く使われています。フォーマルな贈り物にも適した包み方です。
お祝い事の際は、幸せを逃さずに受け止められるように、下の折り返しが上から折り返した部分の上になるようにしましょう。逆に仏事などの不祝儀包みの場合は、上の折り返しが、下から折り返した部分の上になるように重ねます。
包み終わった後に、背面のラインが一直線になるように意識するのが、きれいに包むためのコツです。見栄えや開けやすさを考えて、テープは1ヶ所だけに貼ると良いでしょう。
キャラメル包みよりも包み方やサイズの確認方法が難く、慣れるのに少し時間がかかるかもしれません。斜め包みに使う包装紙のサイズは、以下の手順で確認できます。
- 【包装紙のサイズの確認方法】
- 1.箱の手前右側の角が少し外にはみ出るようにして、箱を包装紙の上に置く
- 2.包む時の箱の動かし方を想定して、箱の裏面が正面になるところまで回転させる
- 3.右側から箱に包装紙を被せて、箱の右側の辺がすべて隠れるかどうか確かめる
- 4.奥の包装紙を箱に被せて、箱の奥側の角から3cmほどの所に印をつける
- 5.4で付けた印を目安にして包装紙の縦と横を平行にカットすると、箱に合った大きさになる
■ラッピングのリボンのかけ方
包装したアイテムにはリボンをかけると、よりおしゃれなラッピングに仕上がります。基本的なリボンのかけ方も知っておきましょう。
リボンの結び方の基本となる「十字かけ」と「斜めがけ」の方法をご紹介します。
・十字かけ
名前の通り、リボンが縦横の十字になる一般的なかけ方です。箱の形状を選ばずに使えるので、さまざまな場面で活用できます。
十字かけを行う際は、リボンが捻じれないように注意するのがコツです。リボンの縦横がそれぞれ一直線になるように結び目を強く締めておくと、蝶結びが作りやすくなります。
蝶結びの大きさは、リボンをかけ始める前に決めておきしょう。輪1つ分+脚1本分+数cm程度を、あらかじめ箱の端で押さえたままリボンをかけていくのがポイントです。
また、リボンを引っ張って蝶結びを作る際は、右の輪の中に右手の親指を、左の輪の上に左手の親指を置くと力が入れやすくなります。
・斜めがけ
箱の隅の方にリボンを斜めにかけ、蝶結びで仕上げる方法です。厚みがなく薄い箱にリボンをかける際に適しています。また、リボンが箱の中央にこないため、包装紙の柄をすっきりと見せられるのがメリットです。
箱の角を使って蝶結びを行うと、しっかりと結ぶことができて緩みづらくなります。ただし、十字かけに比べると難しいかけ方なので、慣れていないと途中でリボンがズレることもあるでしょう。
そのような際は、テープを活用するのがおすすめです。ズレやすい場所に、粘着跡が残りづらいマスキングテープなどでリボンを仮留めしておくと、リボンを結びやすくなります。
■基本のリボンの結び方

ラッピングにかけるリボンをきれいに結ぶためのコツも押さえておきましょう。ラッピングに使うリボンは蝶結びが基本です。
蝶結びの大きさは、輪のサイズと脚の長さが合うとバランスが良く見えます。また、リボンの端の部分が余った際は、斜め方向にカットするとほつれづらいです。この時、リボンの下側が長くなるように切ると、見た目がきれいになります。