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台車の選び方のポイントは? 用途に適した台車を使って荷運びをスムーズに

積まれた台車

荷物をたくさん運ぶ際に、用意しておくと便利なのが台車です。ハンドルを持って荷物を運ぶタイプが思い浮かびますが、他にも複数のタイプがあります。荷物運びに台車を活用したい場合は、用途や条件に応じて適切な種類を選ぶことが大切です。
ここでは、台車の種類ごとの特徴や、台車を選ぶ際に確認しておきたい選び方のポイントなどをご紹介します。

【目次】

■台車を使うメリット

台車を押す店員

台車は荷台の一種で、たくさんの荷物や重量のある大きな家具、什器などを運ぶ際に使われるアイテムです。引っ越しや商品の運搬、ピッキングなどの作業に使うことで、ものを運ぶ際の時間や労力を削減できます。

台車と聞くと、サイズが大きく収納場所に困るものと考えがちですが、サイズが小さめで小回りが利いたり、たたんでコンパクトに収納できたりする場合もあります。
店舗はもちろん、ご家庭に用意しておいても損はないアイテムです。

■台車の種類とそれぞれの特徴

台車と一口にいっても、形状からいくつかの種類に分けられ、特徴も異なります。種類ごとのメリット・デメリットを踏まえたうえで、台車を選ぶことが大切です。
台車の種類と、それぞれの特徴をご紹介します。

手押し台車

手押し台車

一般的に台車と聞いて想像されることが多い、手押し用のハンドルが付いているタイプです。店舗や運搬業といった業務シーンはもちろん、家庭で使われることもあります。
ハンドルを握って台車を動かすので、自然な体勢で使えるのが手押し台車のメリットです。体重をかけて前輪を浮かせば、ちょっとした段差も乗り越えられます。

片側にハンドルが付いているタイプが一般的ではあるものの、両側にハンドルが付いているタイプもあります。
他にも、ハンドルを折りたためて収納が簡単なタイプや、身長に合わせてハンドルを伸縮できるタイプなど、豊富な種類から用途に適したものを選びやすい点も魅力です。

平台車

クロス積みの台車

ハンドルが付いておらず、キャスターと荷台だけのシンプルな作りをしているのが平台車です。荷台に載せた荷物を、手で支えながら移動します。

手押し台車と異なり、荷物を手で直接支えながら移動するため、重たいものでも安定して運べるのが特徴です。荷台より大きなサイズの荷物を置けるので、家電や大型家具などの運搬にも適しています。
複数の平台車を連結できるタイプなら、より大きな荷物を運ぶこともできます。

カゴ台車

商品を並べたカゴ台車

カゴ台車は、荷台の四方または3方向が格子状のフレームで囲われているタイプです。荷物をたくさん積み上げても荷崩れする心配が少なく、多くの荷物を一度に運ぶことができます。

台車としてはもちろん、収納ラックとしても活用でき、カゴ台車だけでトラックからの荷降ろしや搬入、運搬、積み込みといった作業を済ませられるのがメリットです。
手押し台車や平台車より高さはあるものの、使わない時はフレームや荷台を折りたためるので、コンパクトに保管することができます。

■台車のおすすめの選び方

食塩を積んだ台車を押す作業員

台車を用意する際は、種類以外にもいくつか確認しておきたいポイントがあります。台車の選び方のポイントは、以下のとおりです。

積載荷重を確認する

台車を選ぶ際に大切なことは、運びたい荷物に適した積載荷重を備えているかどうかです。50kg程度のちょっとした荷物の運搬に適したものや、300kgと大きな荷物を運べるものなど、台車によって積載荷重は大きく異なります。

日用品を運ぶ用途なら50kg程度、重たい段ボールや家具、家電などを運びたい場合は100kg以上を目安に、載せたい荷物の大きさに合わせて台車を選ぶことが大切です。
積載荷重を超える重さの荷物を荷台に載せると、台車が故障する恐れがあるので、少し余裕を持たせると良いでしょう。

ただし、積載荷重が大きいほど重たい荷物を置ける反面、台車本体の重量も増す点に注意が必要です。

サイズで選ぶ

台車のサイズもポイントです。サイズが大きいほど大きな荷物を置くことができますが、狭い通路やエレベーターに入らない、収納に困るなど、取り回しが難しくなります。
荷台が囲われているカゴ台車の場合、サイズが小さいと荷物が入らない可能性もあるため注意が必要です。

日用品の運搬ならコンパクトなサイズ、かさばる段ボールや家電なら大きめのサイズなど、運ぶ荷物の大きさや台車を使用する環境に合わせて、サイズを決めるようにしましょう。

素材で選ぶ

荷台の素材によって、台車の耐久性や重量は変わります。台車がどのような素材で作られているかも、確認しておくと安心です。使われている素材には、アルミやスチール、ステンレス、樹脂などがあります。

【アルミ製】
軽量で、比較的安価なものが多い点が魅力です。スチール製やステンレス製の台車に比べると耐久性で劣る場合があります。

【スチール製】
耐久性が高く、衝撃に強い点が魅力です。価格も安価ですが、本体は重い傾向にあります。

【ステンレス製】
価格は高めですが、耐久性に優れていてサビに強いのが特徴です。サビや汚れを嫌う場所での使用に適しています。

【樹脂製】
軽量で静音性に優れていて、カラーも豊富です。サビにも強いですが、衝撃に弱いため、耐久性の面ではアルミ製やスチール製の台車に比べると劣る場合があります。

キャスターの種類を確認する

台車のキャスターは、車輪の向きが固定されている「固定キャスター」と、向きを360度変えられる「自在キャスター」の2種類に分けられます。
方向転換することが多い場合は、自在キャスターを搭載していて、取り回しやすい台車を選ぶと良いでしょう。

ただし、4輪全てが自在キャスターのものや、前輪や後輪だけのものなど、自在キャスターの中にも違いがあります。
あまり荷物が重くない場合はハンドル側が固定キャスターのものを、重たい荷物を運ぶ場合はハンドル側が自在キャスターのものを選ぶのがおすすめです。

静音設計もチェック

オフィス内や集合住宅、凹凸がある屋外のコンクリート面など、騒音が気になる場所で使う場合は、静音設計の台車を選ぶのがおすすめです。移動時の音が小さいので、騒音トラブルを避けやすくなります。

ゴム製やエラストマー樹脂製のキャスターを搭載している台車は、振動を吸収するため、大きな音が出にくい傾向にあります。
軽量で移動時に音が出にくい樹脂製の台車や、荷台に穴があいていて音が反響しにくい設計になっている台車などを選ぶのも良いでしょう。

安全性も重要

台車が人にぶつかって、事故やけがにつながる恐れもあります。安全性も重要なポイントです。
坂道や傾斜のある場所で台車を使う場合は、ストッパー機能が付いているかを確認しておきましょう。ストッパーをかけておけば、台車が勝手に動くのを防げます。

台車のストッパーには、足元で操作するタイプと、ハンドルで操作するタイプの2種類があります。足元で操作するタイプは踏むだけでストッパーがかかる点が、ハンドルで操作するタイプは足元が見えなくても使いやすい点が魅力です。
用途に適したタイプを選ぶことをおすすめします。

ストッパー機能以外には、荷台に滑り止めが付いているタイプや、バンドで荷物を留められるタイプも、荷物が落ちるのを防げるため、安全に運びやすいです。

■使うシーンに合わせて台車を選ぼう

荷物を運ぶ際に便利な台車ですが、場合によっては荷物が載せられない、通路を通れないといったことも考えられます。運びたい荷物の重さや量、台車を使う場所などを踏まえて、状況に適したものを選ぶことが大切です。
台車を選ぶ際は、最初に運びたい荷物と使うシーンを想定してから、具体的な種類を決めることを心がけましょう。

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