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薄葉紙ってどんな紙? 特徴や使い方を知って上手に活用しよう

配送梱包された茶色のセーター

商品の破損を防いだり、きれいに見せたりするには、包装や装飾(ラッピング)を行う必要があります。包装にはさまざまな資材が使われていますが、代表的な資材のひとつが「薄葉紙(うすようし)」です。
幅広い用途で使えて、日常的に目にすることも多い薄葉紙ですが、具体的な特徴や種類などはご存じでしょうか。
ここでは、薄葉紙の特徴や使い方の例、代表的な種類をご紹介します。

【目次】

■薄葉紙とは?

赤い紙

薄葉 紙は、非常に薄い紙の総称です。業界によっては、薄紙(うすし)やインナーラップ、ラッピングペーパー、ライス紙、ティッシュなどと呼ばれることもあります。
紙の厚さを示す「厚様(あつよう)」や「薄様(うすよう)」という表現が、薄葉紙(うすようし)の読み方の語源とされています。

JIS規格では、紙の坪量(1m2辺りの紙の重さ)が40g/m2以下のものを薄葉紙と定義しています。和紙の薄葉紙は、20g/m2以下と定義される場合が多いようです。一般的なコピー用紙の坪量が64~68g/ m2ほどなので、非常に薄く軽い紙といえるでしょう。
薄さや清潔感、高級感を生かして、ラッピングペーパーや緩衝材など、幅広い用途で使われています。

■薄葉紙の特徴

薄葉紙でラッピングされたプレゼント

薄葉 紙は非常に薄いため、透け感を備えています。光沢もあるため、高級感を持たせられるのが特徴です。白色の薄葉紙の場合は、清潔感を演出することもできます。
そのため、ワイシャツや靴などを包む紙として使われることが多いです。カラーバリエーションが豊富なので、商品や季節に応じた薄葉紙を選ぶこともできます。

また、紙にコシがなく、ハサミや手で簡単に切ることができるので、特殊な形状の商品を包みやすい点も薄葉紙のメリットです。商品を包む以外にも、靴やカバンの中に入れて型崩れを防ぐ詰め物として使われています。

■薄葉紙はどんな場面で使われる?

オレンジの薄葉紙

薄葉 紙はさまざまな場面で使われています。具体的に、どのような用途で使われているのでしょうか。薄葉紙の活用例を、3つご紹介します。

商品の一次包装

薄葉紙は、商品の一次包装として使われることが多いです。柔らかくしなやかな質感の薄葉紙で包むことで、靴やカバン、服といった商品を傷や汚れから守ることができます。
そのまま梱包するのではなく薄葉紙で包むことで、商品に清潔感や高級感、特別感を演出できる点もメリットです。ロゴやデザインを印刷して、ブランド価値を高めることもできます。

また、包装資材をプラスチック素材から薄葉紙に変えることは、エコやSDGsに配慮した取り組みにもつながります。商品や企業のブランドイメージの向上にもつながるでしょう。

薄い紙なので、形状が特殊なぬいぐるみやボトルなどを包む用途にも適していますが、角のある商品を包むと破けてしまう恐れがあります。
角張っていない商品や、柔らかい果物などの包装に使用するのがおすすめです。

緩衝材として

商品が入った箱や袋の隙間に薄葉紙を詰めることで、緩衝材としても活用できます。白色の薄葉紙は透明感を備えているので、商品の保護だけでなく、美観性の向上につながる点もメリットです。型崩れを防ぐ目的で、靴やカバンの中に薄葉紙を詰めることもあります。
白く清潔感のある薄葉紙を緩衝材として使用すれば、消費者に好印象を与えられるでしょう。

ただし、薄く柔らかいうえにコシも弱いため、一般的な商品輸送の隙間埋めには不向きです。緩衝材として使用したい場合は、軽い商品の隙間埋めに活用することをおすすめします

ラッピングペーパーとして

商品のラッピングペーパーとして、薄葉紙を使用することもあります。プレゼントやギフトをそのままの状態で渡すよりも、高級感を演出することが可能です。商品に掛ける「掛け紙」としてはもちろん、敷き紙や巻き紙として使うこともできるため、幅広いシーンで活躍します。

また、カラーバリエーションが豊富なので、季節や商品に合わせて使い分けるのも良いでしょう。クリスマスシーズンは赤色や緑色の薄葉紙を使ったり、ブランドイメージに即した色の薄葉紙を用意したりすれば、商品を魅力的に見せることができます。

他にも、ブーケやフラワーアレンジ、紙吹雪、うちわ、封筒、カレンダー、食品の敷き紙など、さまざまな用途で使用できるのが、薄葉紙の魅力です。

■さまざまな種類がある薄葉紙

薄葉紙のインナーラップ

薄葉 紙は特定の紙を指す言葉ではなく、薄い紙の総称です。そのため、さまざまな種類に分けることができます。種類ごとに特徴が異なるので、商品包装などに使う際は、用途に適した薄葉紙を用意することが大切です。
代表的な薄葉紙の種類とそれぞれの特徴は、以下のとおりです。

純白ロール紙

包装紙として使用されることが多い、薄い印刷紙が純白ロール紙です。靴箱の中に入っている紙や、シャツのインナーラップ、日めくりカレンダーといった用途で使われています。
片面にツヤがあり、裏面は非光沢でザラついた質感をしているのが特徴です。光沢があるので、商品に高級感を出したい場合に適しています。

グラシン紙

グラシン紙は平滑度や密度が高い、半透明の薄葉紙です。化学薬品を使って作られた「化学パルプ」を長時間叩解(パルプを水中に分散させて押しつぶし、切断する作業)した後、熱と圧力をかけることで繊維同士の隙間を潰し、密度を高めています。

耐油性や耐水性があるため、クッキングシートや薬包紙、窓開き封筒の窓部分などに使われています。
また、光沢感や高級感を備えているので、商品のラッピングにもおすすめです。

トレーシングペーパー

トレーシングペーパーとは、図や絵などをトレース(透写)するために使う、半透明の紙のことです。透写紙と呼ばれることもあります。
イラストや文字のトレース、製図といった用途に加えて、印刷物の表面保護、ブックカバー、薬包紙としても使われています。

透け感があるため、ラッピング用途で使うのもおすすめです。サイズが大きいトレーシングペーパーを用意すれば、商品に合わせてカットしたり、加工したりすることができます。

その他の薄葉紙

純白ロール紙やグラシン紙、トレーシングペーパー以外にも、薄葉紙には多くの種類があります。代表的な薄葉紙の種類と用途は、以下のとおりです。

【インディアンペーパー】
裏写りが少なく、不透明性が高いのが特徴です。薄さと強度を両立していて、印刷適正もあることから、聖書や辞書など、ページ数が多い書籍の用紙として使われています。

【ホワイトパーチ】
肉や魚を包装する紙がホワイトパーチです。耐水性に優れていて、生鮮食品を包んでも破ける心配がありません。

【シガレットペーパー】
名前のとおり、たばこの巻き紙として使われる薄葉紙です。ライスペーパーと呼ばれることもあります。

他にも、京花紙やティッシュペーパー、トイレットペーパー、ティーバックの用紙、薄口模造紙、雁皮紙(がんぴし)など、さまざまな用途で使われています。

■薄葉紙で高級感や清潔感を演出しよう

薄葉紙は、商品の包装や装飾、緩衝材など、幅広い用途で使えます。白色の薄葉紙で商品を包めば、高級感や清潔感を生み出すことが可能です。商品のイメージや季節に合わせて、色付きの薄葉紙を使用するのも良いでしょう。
プラスチック素材から薄葉紙に包装資材を変えることで、ブランドイメージを高める効果も期待できます。

商品の持つ印象を大きく変えたり、相手に良いイメージを与えたりすることができる薄葉紙を、商品の演出に活用してみてはいかがでしょうか。

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